プロローグ

遠い昔。
世界のかたすみに、ドットニア王国という小さな2Dの国がありました。

王国は、神の力を秘めた6つのオーブとそれを守る6人の賢者に守られ、
人々は平和な生活を送っていました。


しかしある時、

オーブの力に目をつけた闇の魔王が現れ、
賢者たちを捕え、オーブを奪い去ってしまいました。


町の外には魔物たちが溢れ出し、
王国の滅亡が近いと思われたとき、
どこからともなく一人の若者が現れ、
魔を封じる剣で6人の賢者を救い出し、6つのオーブを取り戻しました。

そして、魔王は闇のオーブに姿を変えて封印されました。


こうして王国を救った若者は勇者として讃えられ、
後世までその活躍は伝えられました。


勇者の物語はいつしか遠い昔話となり、
王国を訪れる者も少なくなり、
すっかり当時のにぎわいはなくなってしまいました。

人々はどこへ行ってしまったのでしょうか？
国中をあげて調べたところ、人々は2Dの世界には興味をなくしてしまった…

ということでした。


ドットニア王は、1つの大きな決断をしました。

「これからは3Dの時代じゃ！」

この号令の下、王国は2Dから3Dへと大きく変貌を遂げ、
少しずつ活気を取り戻していきました。


しかし、人々が新しい生活に慣れ始めた頃、その事件は起こりました。
なんと、魔王を封印した闇のオーブが何者かの手によって、
盗まれてしまったのです。

王国には、再び魔物が溢れ出し、
なすすべを知らない人々は、ただ祈るしかありませんでした。
かつて王国を救った若者のような勇者が現れることを…